今更作るLM386スピーカーアンプ - 制作編
前回の続き。
今回はアンプの設計から完成までガーッと流す。
メイン基板の設計と作成。
前回定数を決めた、所謂「革命アンプ」の回路図をユニバーサル基板に流し込む。 ボリュームとその前段についている直流カットの電解コンデンサーは、ケースに収める部品の配置上、よそに行ってもらった。
ユニバーサル基板上の推敲には長いことPasSを使っている。 EagleやKiCadでも、スナップする間隔を2.54mmで固定すれば一応それっぽくできるし、回路規模が大きいならばそちらのほうが間違いが無い。 ただ、今回程度の規模ならばこちらのソフトでぱぱっとやってしまったほうが手軽である。
というわけで、これをもとにできたのがこちら。
この回路単体の写真は取るのを忘れてしまったため、ケースにどうやって収めるかやってたときの切り取り。もーしわけ。
ボリュームと残りの電解コンデンサはこういうふうに組み立てた。 ボリュームは2連のスイッチ付きのものを変換基板と一緒に使用。 さらに上と下の基板を接続しているピンヘッダを切断せずそのまま端子に使用している。
動作テストも大丈夫そうだ。
ケースへの組み付け
さて、情報収集の段階で他人のオーディオアンプ制作を見ているうちに、ちゃんとしたケースをちゃんと加工したやつに、ちゃんと回路を組み込んでオシャレな完成品にしたい欲が出てきてしまった。
というわけでタカチの金属ケースに組み付けた。
自分はケースの加工の際、差し金とかケガキ針とか高級な道具は無いので、方眼紙に穴の位置とかを書いて、それを切った張ったして、その上から穴はドライバーセットについてるキリで、線はカッターナイフでケガキしている。
ちなみにメイン回路単体では300円もしていないが、ケースとツマミだけで1000円を超す。 明らかにアンバランスだ。
試聴
動画ではスマホのゴミマイクなのでビミョーに聞こえるが、直接聞くとバカな耳にはまあまあ音質良く聞こえる。 スピーカーがちゃんとした作りなものならばもう少しまともな音になりそうだ。
スピーカーについて
スピーカーは実は持っていなかったので、安いやつを秋月でかって来た。 当然ケースは無いが、ちゃんとしたのを作る気力もなかったので、工作用紙で間に合わせた。 工作用紙、かんたんな試作や強度のいらないものを作るときには、コスパやら加工性やら癖の無さやらから重宝している。
とはいえ、明らかに音質向上には効果が薄そうだ。 このページの解説を参考にちゃんとしたのを作ろうかしら。気力があればまたいずれ・・・